「第8回写真出版賞」
結果発表

「アート・ドキュメンタリー部門」「エンタテインメント部門」の2部門で募集した第8回写真出版賞（2023年3月10日締切）は、下記の通り受賞作を決定しました。

大賞受賞作品と契約が成立した作品は提携出版社により出版されます。

特別審査員青山裕企氏　審査総評メッセージ

今回の結果を受けて、受賞した方もしなかった方も、自分の想像していた結果ではなかった方も、それぞれ感じることがあると思います。

勇気を出して全力で応募したぶん、落ち込んだりもやっとしてしまうのは当然のことです。
ぎりぎりダメだったのか超ダメだったのかも分からないので、とりあえず自分を全否定してしまうんですよね。

僕自身も、みなさんと同じように何度もコンテストにチャレンジしてきました。
「写真新世紀」で受賞し「スクールガール・コンプレックス」という写真集を出版するまでは、みなさんとまったく同じ立場でした。

だからこそ分かるし言えることがあります。

それは、コンテストに提出するときがあなたの作品のマックスではないということです。

世に出るものは、一発勝負ではありません。
金メダルはいきなり獲れるわけではないのです。

だから、同じテーマを深めたり違うテーマにトライしながら、懲りずに何度も何度も応募してほしいです。
そうすれば、写真は絶対に良くなりますし、審査員もあなたの作品や名前を覚えていきます。

ただ、同じコンテストに応募するときに問われるのは、成長しているかどうかです。
それが感じられないと、また同じ結果になってしまうと思います。

成長するためには、「人に意見をもらうこと」と「人の意見に左右されすぎないこと」の両方が大切です。

とくに、審査員に意見をもらえるというのはすごく貴重な機会です。
もし結果通知の内容では物足りないと感じたら、主催の会社に問い合わせてもいいし、審査員のTwitterを見つけてDMを送ってみてもいいのです。

せっかく作品をまとめたのですから、色々な人に見てもらってください。
そして、そこでもらった言葉を、次回の応募のモチベーションにつなげてほしいです。
（ただ、人の意見を聞くとより落ち込んでしまうタイプの方だったら、聞かないほうがいい場合もあります。）

次回もぜひ応募してください。
お待ちしています。

青山裕企氏プロフィール

1978年愛知県名古屋市生まれ。筑波大学人間学類心理学専攻卒業。2007年キヤノン写真新世紀優秀賞受賞。現在、東京都在住。作品に『ソラリーマン』『スクールガール・コンプレックス』などがあり、吉高由里子・指原莉乃・生駒里奈・オリエンタルラジオなど、時代のアイコンとなる女優・アイドル・タレントの写真集の撮影を担当している。今までに約10年で、70冊以上の書籍を刊行。2016年より、ユカイハンズパブリッシング設立。URL：http://yukiao.jp/

【賞】
　

「大賞」：受賞作の出版化、盾、賞状、賞金20万円
「＜青山裕企賞＞特別審査員賞」：賞状、賞金3万円
「最優秀賞」：賞状、賞金3万円
「優秀賞」：賞状、賞金1万円
「奨励賞」：賞状

大賞　1作品 （全部門から選出）

作品名「まちのねにすむ」　作者：原啓義