インタビュー記事
2019/08/30
第1回写真出版賞を受賞したテツヤハシモトさん。
『Strangers-日常の中にあるアートな風景-』が提携出版社みらいパブリッシングから9月24日(水)発売予定。
そんなハシモトさんにインタビューしました!!
これから写真集を出したい方必見です!!
ぜひご覧ください。
――――――写真出版賞についてや、出版に向けての思いを聞かせてください
第1回写真出版賞のことを知ったのは、応募締切の1週間前のことでした。
いつかは自身の作品集を出版したいという思いがあった私にとって、これは大きなチャンスだと考え、大急ぎで作品をセレクトしてエントリーしました。
結果はアート部門優秀賞。郵送された結果を見たときは、思わず声を出して喜びました。
大賞には手が届きませんでしたが、幸いにも事務局の方からは作品集出版化のお話をいただけたので、その後相談を重ねながら制作を進め、ついに私の作品集が世に出ることになりました。
自分の作品が本になり、書店に並ぶかと思うと感無量です。
――――――これから出版化を目指す人に向けて一言お願いします!
私がこのようなチャンスに恵まれたのは、写真出版賞に応募するというアクションを起こしたからです。
商業出版される本の著者になるということは想像以上に大変なことで、もちろん一人でできることではありません。どんなに才能のある人でも、作品が出版社の目に留まる機会がなければ、なかなか出版まで辿り着くことは難しいでしょう。
とは言え、どこかの出版社の目に留まるまで、根気よく売り込みを続けるのにも相当なエネルギーが必要です。
そう思うと、著書の出版化は途方もなく困難な目標のように思えますが、諦めたらそこで試合終了です。出版化の夢を持っている人は、自分の可能性を信じて挑戦し続けて欲しいと思います。
そして、この写真出版賞には、夢を実現できる可能性が秘められています。
――――――最後にご自身の作品について教えてください
今回出版される私の作品集『Strangers-日常の中にあるアートな風景-』は、一言でいえば、ファインアートなストリートスナップ写真集です。
人を入れた街の風景が主な被写体となっていますが、そこに登場する人物たちは、いずれも顔や表情などがわからないシルエットで描写されているものがほとんです。
あえて表情のわからない人物を被写体とすることによって、観る人に作品のストーリーを想像してもらう余地を十分に残し、自身の感情をどのようにでも投影できるようにすることを狙っています。
悲しいときに観れば悲しく見え、楽しい気分のときに観れば、なんとなく楽しそうな写真に見えるのではないかと。
そこには、私が本業としている臨床心理学的な考え方も反映されています。
そして今回の書籍化に際し、詩人の谷郁雄氏より3編の詩を書き下ろしていただきました。
私の作品をご覧いただいた上で感じた思いを素敵な詩にしていただいてます。
これらの詩が入ったことで、『Strangers』の世界観がより深まったと感じています。
スナップ好きの方には、是非手に取って観ていただきたい写真集です。
テツヤハシモト
-Profile-
茨城県生まれ。愛知県在住。
臨床心理士を本業とする兼業フォトグラファー。
主な被写体はストリートスナップ。
2012年からデジタ ルカメラで作品としての写真を撮るようになる。
以後、SNSを中心に作品を発表し続けながら、世界規模のフォトコンテストや海外の審査制写真投稿サイトに挑戦し、実績を積んでいる。
【主な受賞歴】
東京カメラ部フォトコンテスト「日本の47枚」、 2015年、2016年、2018年 入賞
Sony World Photography Awards, Open Competition, 2016年、2017年 入選(Commended)
National Geographic Travel Photographer of the Year Contest 2017,Cities category 入選(Honorable Mention)
写真出版.com 第1回写真出版賞 アート部門 優秀賞(2019年)
【SNS】
Instagram @hayabusa_tetsuya
twitter @HayabusaTetsuya